消化器内視鏡技師について
 
はじめに
 日本消化器内視鏡学会が認定する消化器内視鏡技師が誕生して20年以上が経過している。
 日本消化器内視鏡技師会では、発足以来、国家認定調査委員会を設け、国家認定の必要性を検討してきた。
 その結果、国家認定の必要性ありとの結論に達し、1999年に国家認定調査委員会は国家認定推進委員会へ
 と改称され、その後も国家認定への方向性を模索している。
 
消化器内視鏡技師の業務
 消化器内視鏡技師制度の創設者の一人である小黒によると、消化器内視鏡技師の業務には
 1)事務的業務、2)看護的業務、3)技師的業務、
 の3つに分類している。以下に業務として具体的に表にあげる。

消化器内視鏡技師の業務
看護的・技術的業務
事務的業務
(1) バイタルサインのチェック
(2) 鎮痙剤の注射
(3) 消泡剤の投与
(4) 塩酸リドカインによる咽頭麻酔
(5) 向精神薬、止血剤等の静脈注射
(6) パルスオキシメーターの装着
(7) 内視鏡下生検の鉗子の操作
(8) 異物摘出のための鉗子の操作
(9) 注射針による薬剤の注入(止血、EMR、硬化療法など)
(10) クリップ装置の操作
(11) ポリペクトミースネアの絞約操作
(12) 大腸内視鏡挿入時の腹部の用手圧迫または2人法での大腸内視鏡の挿入
(13) 食道静脈瘤結札紮療法(EVL)での結紮具の操作
(14) 消化管拡張術のバルーンの操作
(15) 内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)の造影剤の注入
(16) 内視鏡的乳頭切開術(EST、パピロトミー)ナイフの操作
(17) 内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD)でのバルーンの操作
(18) 砕石術における砕石具・バスケットカテーテルの操作
(19) 内視鏡下消化管ステント術でのステントの操作
(20) 内視鏡機器の洗浄・消毒
(21) 内視鏡機器の保守管理
(22) 尿素呼気試験
(1) 検査予約受付
(2) 保険請求事務
(3) 画像の整理と管理
(4) 報告用紙の整理と管理
(5) 検査台帳の記入
(6) その他事務処理業務
















上記はNo.33日本消化器内視鏡技師会会報委員会レポート【国家認定推進委員会】より抜粋

消化器内視鏡技師になるには
 消化器内視鏡技師の資格認定を取得するためには、日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡技師制度規制に
 詳細が書かれており、認定試験については日本消化器内視鏡技師会HPに掲載されるのでご確認下さい。
 
日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡技師制度規制
日本消化器内視鏡技師会